ファクタリング会社もボランティアなどではなく、会社として業務を行っている限り、収益を上げていかなければなりません。
手数料〇%から、などの記載も見受けられますが、本当にそのような良心的な手数料で、利益が出ているのかなどと考えさせられます。
そこで、ファクタリング会社の収益の仕組みを、しっかりとみておきましょう。
今回はファクタリング会社の売上に関する話しね。
ファクタリングの利用に直接は関係ない話しなんだが、仕組みをしておくことでサービスの充実度もそれなりにわかるからね。
なるほど。経営努力に見合ったサービスを展開しているか、ということにもつながるわね。
そうだね。知っていて損にはならないから一通り頭に入れとくといい。
はい。勉強させてもらいます。先輩 !
ファクタリング会社の収益の源泉
多くの中小企業や零細企業にとって、融資が行われにくい環境は非常に厄介で、どうしても思い切りのよいビジネスを広げることができませんでした。
しかし、ファクタリングといった資金入手方法が知られるようになると、その枠も随分と広まりを見せることになります。
ファクタリングは、短期間で資金入手ができ、借入金とはならないことから、多くの経営者の方に魅力的に映ります。
しかし、融資やローンと比べてみると、手数料がやや割高で、長期的に利用することができないのがネックとなっています。
逆にファクタリング会社の立場からしてみると、手数料はファクタリング会社にとっての儲けであり、命綱となっています。
ファクタリングの特徴として、様々なタイプのファクタリングが存在していますが、大きく分けてみると、2社間と3社間ファクタリングに分けることができます。
それぞれ、タイプの異なるファクタリングの手法ですが、手数料の違いだけではなく、ほかの要因も複雑に絡み合っています。
2社間ファクタリングはスピードはあるが手数料が高く、3社間ファクタリングは手数料が安いというイメージね。
そのとおり。ファクタリング手数料の違いはリスクによる違いなんだよ。ファクタリング会社は利用者の提示する売掛金の肩代わりをすることになるからね。
ファクタリングのタイプに見るリスクの違い
それぞれ、ファクタリング会社のホームページを見ると、会社によってファクタリングの得意分野がそれぞれ異なっていることがお分かりいただけるでしょう。
銀行系のファクタリング会社を見ると、3社間ファクタリングやメディカルファクタリングに特化していることが多く、民間系の業ファクタリング会社は2社間ファクタリングに特化していることが多いようです。
大きく分けて、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングに分けることができますが、この二つの違いは手数料の違いに表れているように、ファクタリング会社に対するリスクが異なってきます。
ファクタリング会社からすると、医療/介護の現場や3社間ファクタリングの場合、安定した医療報酬及び介護報酬を対象とし、依頼者の会社とファクタリング会社と売掛先の会社及び機関との3社間契約となりますので、ファクタリング会社にとって安定した資金回収が見込めます。
一方で、2社間ファクタリングを見てみると、売掛先の会社に知られる事なく、2社間での契約の為、「信用貸し」といった形となり、ファクタリング会社にとっては常に債権回収不能のリスクを背負っていることとなります。
つまり、その債権回収不能リスク(所謂「デフォルトリスク」)=手数料に反映されてしまうわけです。
なるほど。3社間ファクタリングのタイプならリスクが低いから、それなりの低い手数料を提示できるというわけね。
そういうことになるね。ただし、この手数料は一律ではなく、ファクタリング会社によっても異なるけど、売掛債権そのものの内容によっても変わってくるんだよ。
それぞれのビジネスモデル
2社間及び3社間ファクタリングを見てみると、それぞれにリスクの異なったビジネスモデルであることがお分かりいただけます。
2社間ファクタリングは、ハイリスク/ハイリターンの構造であり、業界用語でいえば、常に「飛んでしまう」といったリスクを背負っているわけです。
しかし、依頼者にとって、第3者に知られる事なく、短期間での資金入手が可能とあって、利用価値は大いにあります。
また、2社間ファクタリングは基本的に、償還請求権なしのノンリコースで行われますので、依頼者にとってまさに良いことずくめの手法と言えるでしょう。
ただし、3社間ファクタリングと比べてみると、手数料がどうしても割高となってしまいますので、長期にわたって利用するのは難しいといえます。
3社間ファクタリングは、ローリスク/ミドルリターンと言える手法です。
手数料、つまり収益が少ない代わりに、リスクが非常に少ない為、グループ企業や銀行系のファクタリング会社が好むわけです。
2社間ファクタリングも、3社間のように手数料が低ければいいのにね。
リスクが存在する限り手数料が極端に低くなることはなさそうだね。ただし、利用者側の努力で手数料を安くさせる事も可能性としてはあるよ。
どういうことかしら ?
例えばファクタリング会社に提出する資料だけど、売掛債権に対する安全性が主張できるサイド資料を提示しておくとかだね。
要するに「支払い能力がどれだけあるのか」を示すってことだよね。
どれだけファクタリング会社に誠意が伝わるかわからないけど、やる価値は十分にあると思うよ。
まとめ
世の中は、常に需要と供給のバランスでできています。
一昔前までは、主流であった3社間ファクタリングは、スピードといった点において、2社間ファクタリングに比べて劣ってしまいます。
一方、2社間ファクタリングは、条件がそろえば当日入金も可能とあって、手数料の高さを加味してもメリットの方が大きいことがあります。
以上、ファクタリング会社の利益の源泉について考える…でした。
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