この記事でわかるポイント
- 融資を考えている方はこれで解決!
- 融資の方法には様々なタイプがある
- 過去に融資を断られている方には必見!
- 確実に融資を受けられる方法がよくわかる
- 融資をスムーズに向ける為にはポイントを押さえておく必要があった。
私たちが生活を送る上で、融資の話は切っても切り離せない関係にあります。一部の方は、自分には関係のない話、と思われるかもしれませんが、カーローンやマイホームなども、ほとんどの方が融資を受けて購入なさっていいます。
問題は審査が通るか通らないかということになりますが、確実に融資を受ける為には、必要なポイントを押さえておく必要がありました。
確かに、ローンやキャッシングも融資の一つよね。
そうだね。一般的に利用されるようになったのは最近だけど、おかげで生活はかなり楽になったんだよ。
会社の経営者は、事業資金を集めるのが難しいの ?
大きな会社と比べると中小企業や個人事業主は、銀行からの融資が困難なのは間違いない事実だよ。そこで今回は融資を優位に受ける為にも、抑えておきたいポイントを解説しておきたいと思う。
そうね。将来的にも知っておくべきことよね。
ではまず融資の歴史から見ていこう。
よろしくお願いします ! 先輩。
目次
銀行融資の歴史
もともと日本には、室町時代より続く両替商といった制度がありました。当時は、貨幣もありましたが、地域によって大きさも異なり、また純度も異なる為、専門の鑑定士の存在は貴重なものでした。つまり両替商は、お金を商いの対象とする職業で、両替による手数料で利益を得ていました。江戸時代には、現在の預金のような機能もできあがっていたとされ、明治時代に入ると現在の銀行の形に変化して行ったのです。それまでの両替商は、お金のやり取りの過程で、手数料を徴収するといった商いが主でしたが、銀行になると事業としての形が大きく変わっていきました。また、銀行の存在のおかげで、様々な国内の産業も活発になっていたのです。
それというのも銀行は、それまでの両替商の形から、事業として融資を行い始めたからです。それまで、個人が事業を行う為には、親族やパトロンから出資してもらう形しかありませんでした。小さな小売店のような商売は可能でしたが、大きな商売を始めるとなると、有力な出資者を募るか、裕福な家以外の選択肢はほとんどなかったのです。つまり、銀行の出現によって、大きくビジネスの形が変わることになったわけです。明治以降、国内の産業が活発化したのも、銀行が事業に対して融資を行ってきたからです。ところが当初は、成功するかもわからないのに、大切なお金を投資するのはとんでもないという話もありました。しかし、実際に成功していく銀行も増えるにつれ、日本社会に大きく貢献を果たすことになります。
しかし、一般個人に向けた融資が行われるのは、昭和に入ってからでした。それまで、一般の人がお金を工面する為には、親類縁者に借りるか質屋を利用するしかありませんでした。しかし、景気の流れもよくなり、更なる景気の呼び水として、一般の方でも月賦といった、今で言うローン方式の後払いサービスが開始されるようになりました。こうした後払い方式は、古くから商用で行われており、支払間隔に応じて週賦/旬賦/月賦/年賦などがありました。しかし、一般の購買意欲の高まりにつれ、銀行サービスの一つとして、現在のように一般化されていったのです。ただし、現在の融資では、一定の条件で審査に通らなければ、借り入れができません。
そういえば時代劇なんかで、両替商が出てくることがよくあるわ。
そのほかにも手形を取り扱う替銭屋という業種もあったみたいだよ。
なるほど。まさに今の銀行に近いわね。
今回は銀行融資の話なんだけど銀行融資にもいろいろな種類があるんだ。
えっと、たしか金融商品っていうのよね。
まずは銀行融資がなぜ注目されるのかを簡単に解説しておくよ。
様々な銀行融資の形
一般的なの方でもご存じのように、銀行融資は審査が非常に厳しいと言われていますが、逆に言えばそれだけメリットが大きいということが言えます。銀行融資のメリットは次の通りです。
- ノンバンクなどの金融機関に比べて金利が非常に安い
- プロパー融資の場合、借り入れ限度額が設定されない
- 何度も融資を受けることも実績として評価され、企業としての信用度が認められやすい。
企業からの見地として、評価が高くなることは、かなり魅力的なポイントともなります。もちろん、法人のみならず、個人事業主も同様で、信用の積み重ねにより、更なる融資の実現が可能となるわけです。また、銀行の融資には、様々なタイプの融資方法が存在します。
企業にとって信用力アップはかなりの強みね。
そうだね。次は銀行融資の種類を見ていこう。
銀行融資の種類
信用保証協会の保証付き融資
信用保証協会は、法的に基づいた国の公的機関で、中小企業や小規模事業者の金融円滑化の為に設立されたものです。中小企業や個人事業主は、一般的な金融機関の評価が低い傾向にある為、一定の保証料を支払う代わりに、信用保証協会が保証人としての役割を担っています。信用保証協会の保証付き融資は、銀行独自の審査よりもハードルが低く、原則として担保や保証人も不要です。
プロパー融資
銀行独自に行う2社間融資で、金利が低く借り入れ限度額が設定されていないのが特徴です。ただし、融資の中でも非常に審査が厳しく、個人事業主で起業をお考えの方には、あまりお勧めはできません。また、プロパー融資は、基本的に返済期間が5年以内とされていますので、返済計画をしっかりと整えておく必要があります。
ビジネスローン
金融機関ごとに、名称が異なることはありますが、個人事業者及び中小企業向けの事業資金に限定された融資です。通常の融資よりも、融資実行までのスピードが速く、審査のハードルを低く利便性が高いのがその特徴です。また、担保や保証人なども不要で、即日での借り入れが可能な場合もあり、コンビニなどのATMでの借り入れも可能です。デメリットとしては、利用用途が限定されており、金利が高めに設定されているところです。したがって、一時的に利用するのは有用ですが、長期にわたって利用するのは考えものです。
不動産担保融資
無担保融資とは異なり、不動産を担保にして融資を受ける商品のことです。不動産といった担保があり、銀行にとってはリスクが低いので、融資が受けやすいのがその特徴です。また、融資の利用用途も自由で、比較的高額な借り入れが可能となります。デメリットとしては、融資に時間がかかりやすく、金利がやや高めで、返済不能に陥れば不動産を手放せなければならないというところです。
売掛債権担保融資
保有する売掛債権を担保として、融資を受けるサービスです。ファクタリングとよく似ていますが、こちらは借入金となります。債権法の改正により、売掛債権の自由化が進み、これまでよりも利用しやすくなりました。
手形割引及び手形貸付
手形割引は、手数料を支払い、支払期日前の手形を買い取ってもらう制度です。手形割引は、銀行や特定のノンバンクなどで専門に取引が行われており、どの金融機関でも利用できるというものではありません。また、手形貸し付けはファクタリングとよく似ていますが、手形貸し付けの場合、手形を担保として融資を受ける形となります。長期的に利用するというよりも、短期的に行われることが多いのもその特徴です。
その他の無担保ローン
そのほかにも銀行のカードローンやフリーローンなどがあり、金利は高めに設定されていますが、利用用途が自由なのが特徴です。
このように、銀行融資には、様々なサービスがあり、それぞれに一長一短があります。ビジネスの場面において、それぞれにメリットやデメリットがありますので、状況に応じた借り入れを模索するのがよいでしょう。総じて、融資は借り入れとなりますので、借入金額が増えると返済負担も増大する為、返済プランはきちんと立てておかなければなりません。最適な融資を選択する為にも、まずは自分または会社の置かれた状況をよく見据え、整理したうえで、どの融資方法が最良なのかを選ぶ必要があります。また、長期にわたる借り入れの場合、利息もそれだけ増えていきますので、計画性を持った返済プランが、今後の事業を左右するものとお考え下さい。
思ったよりも多いのかな。
将来的には、さらに金融商品が増える可能性はあるけど、今注目が高いのは売掛債権担保融資だね。
えっと、債権法が改正されたからなのよね。
今回は融資の話だから、ファクタリングは割愛するけど、優れた資金調達の方法なのは間違いないよ。では、今回の解説で一番注目しておいて欲しいのが、次の項で解説する融資のポイントなんだ。
融資を確実に受けるための4つのポイント
経営者として、資金調達を方法を確立させておくことは、いざという時会社の危機に対応できることにつながります。資金調達が安定して行えなければ、どうしても資金繰りに追われてしまい、本業に支障をきたすことはもちろんのこと、業績が伸び悩んでしまうことも考えられます。融資を確実に成功させる為にも、いくつかのポイントに着目して、対策をとっておくことが経営者としては賢明です。つまり、企業の規模には関係なく、スムーズな融資を行う為にも、銀行との関係性はかなり重要な要素と言えるでしょう。そこで、融資を確実に成功させていく為にも、重要と思われるポイントを挙げておきましょう。
【その1】金融機関の預貯金の存在
いわゆる、自己資金と呼ばれるものですが、自己資金はただ単に現金を用意すればよいものではありません。特定の金融機関に貯蓄しておくもので、長期間になればなるほど信用度はアップします。つまり、自身が長年銀行と取引を行ってきた証であり、融資を受けるためのポイントの一つでもあるのです。
【その2】自己資金の目安
基本的に融資額は、自己資金の2倍程度ほどの額になります。また、自己資金が借入金でないことを証明できる根拠も、明示しておかなければなりません。
【その3】事業計画書の重要性
融資を申し込む際には、必ず必要となってくるのがこの事業計画書の存在です。作成方法は、業種によっても異なってきますが、抑えておきたいポイントは、まずどの程度資金が必要なのかを明記しておくことです。また、公的融資の他に、どのような資金調達を想定しているのか、そして具体的な返済方法など、実際の数値やグラフで示しておくと、より一層深い共感が得られます。
【その4】担当者に対しての印象づけ
融資に際して、必ず行われる面談ですが、悪い印象を与えてしまえば、せっかくの事業計画書も台無しになってしまいます。担当者は、利用者に対して、様々な質問を行いながら、常に注意深くこちらの様子をうかがっています。したがって、淡々と答えていくことも大事ですが、概念的にも清潔感を心がけ、自信を持っているところや誠実さが伝わるように心掛けます。
以上のように、これらのポイントを特に注意して、融資に挑むことをお勧めいたします。
このポイントを押さえておけば、融資に有利というわけね。
確実というわけではないけど、普通に融資を申し込むよりも審査に通る確率は確実に上がるはずだ。その中でも特に心証を良くしておきたいのが事業計画書だよ。
融資したくなる事業計画書の作成
融資に際して、必ず必要となってくるのが、この事業計画書というものです。事業計画書は、融資の際に必要になるだけではなく、今後の事業の指針ともなるものですので、経営者自らの言葉で作成しておく必要があります。当然の事ですが、事業計画書をしっかりと作成しておけば、融資の際の心証が良くなるだけではなく、スムーズな融資に必ず役立ちます。では具体的に、事業計画書とはどのようなものなのでしょうか。事業計画書は、開業を行う際、会社の事業の将来を思い描いたもので、どう事業を進めていくかを具体的に書きしるしたものです。つまり、これからの事業に対して、計画に沿って実行していくことにより、無理のない事業を行う為のものです。
事業計画書は、こうした大まかな目標を記すものですが、初めての方にはかなり分かりづらいものなのではないでしょうか。そこで、具体的に、どのような項目に渡り作成するのか、目安となるポイントについて紹介しておきましょう。
- どのような商品を販売するのか、またどのようなサービスを提供していくのか
- 設定料金はどのくらいであるのか
- 集客の手段 / 方法など・商品及びサービスの販路など
大まかではありますが、ポイントとしては、第3者が見ても分かりやすく、簡潔にまとめておくことが大切です。なぜ、事業計画書が重要視されるのか、実際にいくつかポイントを挙げてみましょう。
- 経営者の考え方が分かりやすく、返済能力が判断しやすい。
- 人柄や本人の外見ではなく、文書で冷静に判断ができる。
- 丁寧な計画書であれば、さらに信用度が高くなる。
次に、事業計画書のどこに、着目しているのかをあげます。
- 販売単価や客単価、原価率など様々な項目の数字の確認。
- 計画書のポイントは収益構造にある。
- 精度の高い計画書であるか。
などが挙げられます。また、各数値や問題点に対して、担当者は必ず説明を求めてきます。この時、しっかりとした受け答えができなければ、信用度が低いとみられてしまいますので、常に正確な説明ができるように対応しましょう。したがって、事業計画書に問題があれば、上手な資金調達はできないという事を、念頭に置いておく必要があります。
事業計画書ってとても大切なのね。
会社を立ち上げる時には必ず必要になってくるから、きちんとした事業計画書の作成方法を学んでおく必要もあるね。
なるほど。すごく勉強になります、有り難うございました。
まとめ
ただやみくもに、銀行融資を申し込んでも、前審査の段階ではねられてしまうことも少なくありません。確実に融資を受ける為には、どうすればよいのか、これまでの解説でよく理解できたのではないでしょうか。資金調達を有利にする為にも、融資をスムーズに受ける為にも、確実にこれらのポイントを、押さえておく必要があるようです。
以上、100%確実に銀行融資を受けるためのポイント…でした。
\ メリット盛り沢山 /