この記事でわかるポイント
- ファクタリング会社の選び方
- 優良ファクタリング会社のポイントがよくわかる
- 悪いファクタリング会社に引っ掛からない為のポイント
- 民法改正とファクタリングの関係
- ファクタリングの基本的なこと
先輩先輩 !
なんだ、いきなり
最近、ファクタリングのことを勉強するようになって、ネットで調べていたんだけど、すっごいたくさんファクタリング会社があって。
うーん、ファクタリングのことが、広く知られるようになった事はいいことだが、確かにたくさんのファクタリング会社があって、分かりにくいかもな。
そうそう、どのHPを見ても、自分の会社がNO.1て書いてあるから、どのファクタリング会社が良いのかわかんない。
じゃ、今回はその点を踏まえて、良いファクタリング会社の選び方を教えてあげよう。
助かります ! さすが先輩。
ほとんどの企業や会社では、円滑な業務や取引先との信頼関係のもと、商品やサービスの導入に際して、後日代金が支払われるといったシステムをとっています。
取引先によっては、数カ月先といった支払いが延ばされることも少なくなく、いち早く運転資金を回収するためにも短期間で現金化が可能なファクタリングが熱い注目を集めています。
しかし、ファクタリングの認知度がかなり広まってきたといっても実際にファクタリングを利用するのはつい尻込みしてしまいがちといった経営者も多いのではないでしょうか。
実際には、業績が思わしくなかったり税金の未納だったり代表者個人が金融事故等があったりすると融資が受けられないケースも多々あります。
ちなみに、税金の未納がある場合は、どんなに業績が良くても銀行からは絶対に融資してもらえませんので最初に税金の完納が必須です。
そこで、いざ実行という時の為に、ファクタリング会社の選び方を押さえておく必要があります。また2020年4月の民法改正により、ファクタリングのサービスの内容も変わってくることが考えられます。
【参考記事】【2020年最新版】民法改正後のファクタリングはどう変わる ?
え ! 法律が改正されちゃう ?
厳密に言えば、関わってくるのが債券法なんだが、ファクタリングを広める為のものでもあるんだ。
ほっ、改悪じゃなくて良かった・・・
ファクタリングが広まれば、どんな良い効果が生まれるのかまず見てみよう。
目次
ファクタリングは資金調達の新たな手法となる
一般的な企業は、起業する際に資金の借り入れを行い、銀行や信用金庫などからの融資を受けることがほとんどです。また、起業後の運転資金にも、こうした銀行や信用金庫から借り入れを行い、うまく融資が受けられない場合はノンバンクなどからの借り入れを行っています。
ファクタリングは、こうした従来の常識として行われていた運転資金の運用に一石を投じるもので、新たな資金の調達方法として近年様々な企業で取り入れられるようになってきました。
会社として商品の販売やサービスの提供に際して実際に現金で支払われるのは少なく、代金の回収の際にはどうしても売掛金が発生してしまいます。
この期間が短期間であればあまり問題となりませんが、数カ月後など長期にわたる売掛債権の発生は資金繰り(キャッシュフロー)のネックとなるものです。海外ではこれまで当たり前に行われてきたファクタリングサービスですが、日本ではあまりなじみのないものでした。
しかし、短期間で売掛債権を現金化できるファクタリングは、一定の手数料を支払うだけで、即座に運転資金として流用できるため、近年では大きく注目され、様々な会社でこうした新たなサービスの導入を行っています。
銀行の融資を受けずに済む、というのは分かったけど、銀行の融資って金利が安いんじゃなかったっけ?
確かにその通り!
でも銀行融資を受ける為には、色々な条件が必要となるんだよ。
条件って ?
細かな点は割愛するけど、基本的には会社の業績があり、大きな負債を抱えていないことなんかが挙げられるね。
そしてたとえ条件がそろったとしても、審査にはかなり時間がかかるんだよ。ファクタリングのように、即日で現金化するということはまずありえないんだ。
そうね、ファクタリングは「融資」ではなくて「債権の譲渡及び売却」だから、即日現金化も可能なのよね。
そうだね、でももちろんファクタリングにも審査があるんだ。そこで、ファクタリングの審査に関しても少しふれておこう。
エビデンスが不十分な場合は審査が通らない
普通の会社勤めの方は、あまり聞きなじみのないエビデンスといった言葉ですが、ファクタリングにおけるエビデンスとは、ファクタリング利用者が審査の際に提出する証拠書類の事を指します。エビデンスは、いわば売掛債権の有用性を証明する為の資料で、相手方に対する契約書と請求書、これまでの入金履歴が明確な銀行通帳などがこれにあたります。
建築業界ではよく見られる事ですが、請け負っていた施工工事の遅れにより、工事代金の入金がずれ込んでしまいます。こうしたケースでは、建築資材や人件費などの支払いに苦慮しやすく、資金繰りが悪化してしまうこともあります。
このような場合、過去の入金履歴はありませんが、これまでの入出金履歴を提示することによって、ファクタリングの利用が認められる場合もあります。ただし、このケースでは元請け会社との正式な契約書、そして施工の実態を裏付ける計画書や現場写真などが必要となります。
逆にエビデンスが不十分なケースとは、契約書や請求書あるいは通帳など、いずれかの資料が欠けてしまった場合です。いずれにせよ、資料を紛失してしまったなどの理由は通用しませんので、エビデンスの欠損のないようにしておかなければなりません。
エビデンスって、確かうちのおばあちゃんが入院した時に、お医者さんから聞いたような。
エビデンスという言葉自体は、いろいろな業界で使われるよ。医療の世界では、病気やけがなどに対して効果を示すときに使うね。
エビデンスの持つ意味には、証拠・根拠・証言・形跡があるからファクタリングの場合、売掛金が発生している証拠として、様々な資料を証拠や根拠として提出する必要があるんだ。
なるほど!
銀行よりも審査が簡単って言っても、ファクタリング会社は慈善団体じゃないからね。
あくまでもビジネスだから、当然にリスクを極力抑える必要があるんだ。
じゃ、次の項として、買い取りができない例を挙げてみよう。
個人相手の債権は買取不可とされる
ファクタリングの申し込みの際に、気をつけておきたいのが個人相手の債権は買取不可とされるケースが多いというところです。ファクタリング会社によっては自社のホームページなどで個人事業主相手の債権に関しては買取ができないと明確に明記しているところもある程です。
では、なぜ個人相手の債権は買取不可とされるのでしょう。理由としては、B to C取り引きの場合、個人相手の売掛債権は信頼度や信用性が判断しにくく、万が一の焦げ付きの際にも深追いができないことが、買取不可の理由です。
B to C取り引きとは、企業と個人間の商取引や企業が個人向けに行う事業のことで、一般消費者に向けたサービスや販売などといった取り引きもこれにあたります。対してB to B取り引きは、企業間取り引きのビジネスを表したもので、Business to Business の略語として使用されているものです。
B to Cビジネスにあたるものとして、アパート経営などにおける家賃収入や、個人を相手とする不動産の売却などがこれに当たります。また同様に、個人相手の物品販売や中古車・貴金属などの販売も同様にB to B取り引きとみなされています。
なるほど、やっぱり信用は大事よね。
極端な話、個人だと逃げちゃえば終わりだからね。ただし、一部例外もあるんだ。
えっ ! 売掛債権先が個人でも、ファクタリングができちゃうの ?
例えば、マンションやアパートの家賃収入、カルチャークラブや教室・塾などは月謝制だよね。
ああ、確かに。
こうしたタイプのファクタリングは「収納代行型ファクタリング」と呼ばれているよ。
じゃあ、次はいよいよ、ファクタリング会社を選ぶ際の判断基準を、いくつかのポイントに絞ってチェックしてみよう。
待ってました ! いよいよね。
ファクタリング選びで役に立つ判断基準ポイント
近年、多くの企業で利用されるようになったファクタリングは自社の資金ニーズに応じた資金調達が可能で、銀行融資のように担保を請求される事もなく利便性といったメリットが大きく注目されています。
これまでの入金を中長期的に待つだけではなく、機動的に債券の売却を行い、その代金を受け取ることができますので余裕をもった資金を流用することが可能となりました。
そこで重要となってくるのは、ファクタリング会社選びのポイントと言えるものです。売掛債権の大半を占める小口買い取りは、ファクタリング会社によっても下限が異なっていくるのが常です。
現在のところ、10万円から30万円を下限としているファクタリング会社が多く、ファクタリング利用者のニーズによって、いくらから買い取りを行ってくれるかを確認しておく必要があるでしょう。また、法改正により小口買い取りのニーズがさらに高まることが予想されます。
買取限度額のチェックポイントとしては、「売掛債権の信頼度」「売掛債権の件数」「利用回数」の3つが、買取限度額の上限を決めるファクターとなります。
売掛債権の信頼度
売掛債権の信頼度とは、売掛先の会社規模が大きく安定している長年の取り引きがあるといったもので条件が良ければ90%での売却が可能となる重要なファクターです。
売掛債権の件数
次に売掛債権の件数ですが、例えば、同じ300万円の売掛債権であっても100万円×3件(3社)の方がリスクが低いと判断され取り引きしやすくなります。
利用回数
最後に利用回数ですが、これはリピート客に対しての与信判断であり信頼性が加味されたものです。
これってファクタリング会社のホームページでも、あまり見た事がないわよ。
ファクタリング会社にとってのリスク軽減のノウハウは、あまり知られたくないところだろうけどね。
いいんですか ? 公開しちゃって。
ま、カンのいいファクタリング利用者なら気がつくだろう。
一つ質問いいですか ?
もちろん。
ファクタリング会社のホームページを見ると、売掛債権の買い取り額がファクタリング会社によってバラバラだよね。
そうだね、これはファクタリング会社の戦略的な意味をもつんだ。
というと ?
ファクタリングは売掛債権の売却だけど、要するにファクタリング利用者の売掛金を前倒ししてしまうということだよね。
うん、以前教えていただきました。
ファクタリング会社も、大きな会社から小さな民間会社まで色々あるから、うまく会社の資金を回転させる必要があるんだよ。次の項で、この辺のところを少し解説しているよ。
ファクタリングにおける利用限度額
ファクタリングは大別してみると売掛債権の小口買取専門会社と大口買取専門会社、またその両方を兼ね備えたファクタリング会社が存在しています。
大口または、その両方を兼ね備えたファクタリング会社には、銀行系の会社やグループ企業で資本金が多いといった特徴がみられます。また、ファクタリングと並行して金融業やコンサルティング業務に強みを持つ会社などもあります。
逆に、小口専門会社は、地元に根差したファクタリング会社が多く、個人事業主でも気軽に買い取りが行え、ほかのファクタリング会社に断られたといったケースでも、柔軟な対応を見せてくれるのがその特徴と言えるでしょう。
売掛債権の買取上限価格帯は、1000万円から上限が1億を超える会社まで様々なファクタリング会社があります。実際のファクタリング利用者については、約半数以上が小口の買い取り客であり、2020年4月に施行される民法の改正により、さらに大口の買い取り客が大幅に増えることが予想されます。
というのも、これまで取引不可能であった債権譲渡禁止特約付きの売掛金はファクタリングでの取引が実質不可能とされてきたからです。しかし、制約付きながらも債権譲渡の自由化が確定している為、更なる売掛債権のファクタリング拡充が見込まれています。
債権譲渡禁止特約付きの債権って、確かファクタリングできないんだよね。
以前はね。
民法の改正で、こうした制約付きの債権も自由に売ることができるんだね。
制約付きだけどね。この話しはまた次回にでも説明しよう。
次はファクタリング会社選びについて、絞り込みのポイントを分かりやすくまとめてみたよ。
ファクタリング会社選びの絞り込みの要点
人にはそれぞれ好みがあるように、ファクタリング会社にも様々に特色をもったところが存在しています。例えば同じお風呂でも、家庭のお風呂やスーパー銭湯、サウナやマッサージなど、利用者のニーズにより志向が異なってきます。
ファクタリングも同様でファクタリング会社選びというよりは、ご自分の会社のニーズに合っているかが、一番重要なポイントとなってくるのです。ファクタリング会社選びとしては、いくつかの着目しておきたいポイントがあり、選定基準の絞り込みには欠かせない要素となってきます。
優良ファクタリング会社を選ぶ為にも、これらのポイントを確認し絞り込みにお役立て下さい。
各絞り込みのポイント
- 売掛債権の対応度
- 手数料の安さ
- 審査から契約完了までのスピード感
- 取扱金額などの利用条件
- エリアに対応しているか
- 口コミでの評価が高いのか
- 法人あるいは個人事業主に対応
- サービスの充実度
- そのほかの諸経費や審査料の安さ
以上の項目が、ご自分の会社のニーズに合っているかを、必ず確認しておきましょう。
ああ、すごい分かりやすい !
じゃ、ファクタリング会社選びで簡単に決められるコツと、老舗のファクタリング会社に関して簡単に解説しておこうね。
ファクタリング会社の比較には無料査定を上手に活用しよう
ファクタリング会社の比較検討とは言ってもファクタリング会社の数はかなりの数にのぼり、それぞれの特徴や特色を同じ線引きで推し量ることはかなり難しいことです。そこで、手数料・スピード感・取扱金額などと、いくつかの項目に絞って比較してみるとよいでしょう。多くのファクタリング会社では、自社の運営する公式ホームページを持っています。
インターネット環境さえあれば、スマートフォンでも検索可能ですので、詳しい内容が閲覧できない場合は、無料査定をうまく活用して情報の入手を行います。こうした無料査定はスタッフの実際の対応がつぶさにわかるだけではなく、買い取りの下限や上限・手数料の見積もりなどの診断・査定を簡単に把握することができます。
ただし、正確な手数料は売掛先の企業の信頼度や信用度から算出されますので、見積もりを依頼するまではおおよそしか分かりません。
老舗のファクタリング会社は信頼できる ?
私たち日本人は、元祖あるいは歴史観といった老舗のフレーズに、大きな価値観や有り難みを感じるものです。似たような商品であっても、老舗や有名店での贈り物は、ランクの違う価値観があり、もらう側も送る側も特別な思いがあります。こうしたヘリテージに高い価値観を生み出すのも、その高い信頼性の証でもあるのです。
では、ファクタリング会社にもこうした老舗のヘリテージの価値があるのでしょうか。会社の歴史とは、これまで培ってきた信頼性と比例するもので、会社の持つノウハウや営業力は新規のファクタリング会社と見比べてみても安心感があります。
他の業界といっしょくたにする事はできませんが、これは決して古臭い考え方ではなく、長きにわたる業績の蓄積は信頼に値するものと考えてもよさそうです。
ただし、気をつけておきたいのは、金融業界であっても「のれん分け」といった制度が存在することです。もちろん、社名による信頼度はありますがあまり過信しないほうがよさそうです。
信頼性はファクタリング利用者にとっても最重要項目であり、大切な売掛債権を託しますので、信頼度は運営歴に比例すると考え、決して妥協をすることがあってはなりません。
なるほど、あまり老舗といった価値観に振り回されないようにしないとね。
ファクタリング業界は、次々に新しいサービスが出現しているから、あまり老舗にこだわる必要はないよ。
要は自分の会社目線で、どれだけメリットがあるかをシンプルに考えればいいだけ。
さすが先輩 ! これからファクタリング会社のホームページをチェックする時に、参考にさせていただきます。
まとめ
ファクタリングの経験が少ない方は、どうしても手数料の方に目が移ってしまいますが、買取限度額のファクターがいかに重要なものなのかお分かりいただけたでしょう。逆に言えば、買取限度額のポイントさえしっかりとつかんでおけば、手数料の引き下げにつながり、希望価格に近い価格で債権の買い取りが可能という事です。
ファクタリング会社を選ぶ際には、ご自分の会社のニーズがどこにあるのかを、正しく把握しておかなければなりません。2社間/3社間ファクタリング、医療及び介護関連ファクタリングなどによっても、手数料は異なってきますので、絞り込みの要点はきちんとまとめておくべきです。
以上、2020年度最新版 ! 優良ファクタリング会社選びのコツ…でした。
\ メリット盛り沢山 /