融資やローンなどとは違って、借入金とはならないファクタリングは、健全な経営を目指す経営者たちにとって、かなり魅力的な短期での資金入手方法です。
しかし、ネックとなっている部分が、ビジネスローンや融資に比べてみても、手数料が割高だという点です。
この先、手数料が安くなってくる可能性は、果たしてあるのでしょうか。
確かにファクタリングは、融資と比べるとかなり割高感があるわね。
すべてのファクタリング会社が同じ土俵でビジネスを行っているわけではないからね。資本力の低い会社は、資本力の高い銀行と同じようには出来ないんだよ。
でも資本主義の世界は、競争力も重要なファクターだよね。
そうさ。複数の企業が競争することによって、その結果市場が拡大したお陰で収益が増えていく事があるからね。今回は、そうしたことも含めて、実際に競合によって手数料が下がってきているのかを解説していこう。
利用者にとって、かなり気になる点だよね。
では、よろしくお願いします。
日本ではなじまなかったファクタリング
まずはおさらいとして、ファクタリングの歴史を少し見ておこう。
意外と古い歴史があるのよね。
ファクタリングそのものの歴史は、16世紀ごろのイギリスが発祥と言われています。現代のような、ファクタリングの形となったのは、今世紀初頭のアメリカが舞台でした。
イギリスからアメリカへの輸出が減少すると、販売代行の仕事から資金提供や信用調査の仕事へと移行していく業者が現れたのです。
やがて、それぞれが独立していたものが銀行に吸収され、ファクタリングを含む金融機関へと成長していきます。
日本であまり広まらなかったのは、ビジネスの場では手形決済が主流で、信頼関係を重視する日本独自の習慣があったからです。
昔も現在も、日本人は約束や時間をきちっと守り、誠実性や信頼性を重んじる姿勢は少しも変わりません。
こうした日本人気質から、債権の譲渡/売却は、その信頼度に影響を与えるのを嫌ったからです。
日本では、すでに高度成長期に行われていたファクタリングですが、本格的に広まるのはつい最近の事で、政府がファクタリングを推進するようになったからです。
最近は手形決済が、ずいぶんと少なくなったと聞くけど ?
そうでもないんだ。大きな企業では、ペーパーレスによるでんさい化が進んでいるからね。だから、交付する約束手形用紙が少なくなったという点では、確かに随分と減ってきているね。
なるほど。それに比べて、ファクタリングの利用は随分増えているように聞くけど。
そうだね。そのところを踏まえて、ファクタリングの現状をみておこうか。
ファクタリングは過渡期に来ているのか
ここ数年の間に、首都圏を中心として、随分多くのファクタリング会社が増えてきました。
各会社のホームページなどをご覧の方はお分かりのように、設立日が5年以内といったファクタリング会社がかなり目立ちます。
2019年度現在見てみると、首都圏や各主要都市を中心に、ファクタリング会社が目立って多いのがわかります。
その件数は、ざっと200件以上にもわたり、現在もなお増え続けているというのが現状です。
経済産業省の推奨もあり、民法の大幅な改正が行われ2020年4月に本格的に施行されることになりました。
この法改正も踏まえてファクタリングを行う土壌ができたことから、さらに多くのファクタリング会社が参入してくる可能性があります。
一方で、草創期は過ぎたと見る向きもありますが、20年ほど前まではファクタリングといえば3社間ファクタリングが中心でした。
現在は、2社間ファクタリングが多く、医療や介護の現場では、報酬債権のファクタリング、所謂「メディカルファクタリング」が行われるようになりました。
さらにファクタリングは、手を変え品を替え、増え続けていくことでしょう。
ファクタリング会社が増えているのは、それだけ利用者が増えていることを意味しているのよね。
ホームページなどで検索できる、ファクタリング会社の数は、100社に満たない数だけど、HPを持たないファクタリング会社を含めるとかなり多いんだよ。
それは特定の許可や免許が必要ないから、ということだよね。
そうした問題点は、これから改善していかなきやだけど、今後のファクタリング業界の自浄作用に期待だね。でも、業界全体を見てみると、かなり二極化が進んでいるんだよ。
二極化ってどういうことなの ?
そこでファクタリング業界の事情も含めて、二極化の現状をみていこう。
二極化していくファクタリング業界
現在でも、銀行系ファクタリングと、民間のファクタリングでは、取り扱いサービスが多少異なっています。
もともと、銀行系ファクタリングは、3社間ファクタリングが中心で、国際ファクタリングや信用ファクタリングなど、比較的リスクの少ないファクタリングが行われています。
ファクタリング会社が増えることで、利用者に恩恵があると思われるのは、手数料が安くなる可能性があるということでしょう。
ビジネスの世界では、競争相手に対して、差別化を図らなければ、生き抜いていくことはできません。
ファクタリングの仕組みを見てみると、サービスの充実度を図るためには、スピード感・臨機応変な対応・審査の通りやすさ・小口から大口買い取りまで可能・無料出張サービス・手数料の安さ、などが挙げられます。
この中で、利用者が一番注目するのが、手数料の問題と言えるでしょう。
少し前までは、2社間ファクタリングにおいて、手数料の幅は10%から30%とされていました。
しかし、現在では、その手数料の上限が下落傾向にあります。
なるほど。銀行系のファクタリング会社と民間系のファクタリング会社があるのね。
もともとファクタリング業務は、銀行の業務の一環として行われてきたものなんだよ。
へえ、そうだったんだ。
与信情報を重視するのが銀行系ファクタリング会社、小回りのきくのが民間系ファクタリング会社と覚えておけばいいね。
分かりやすい ! 仕組みがわかると、随分と利用しやすくなるわね。
まとめ
現在も、債務超過や銀行リスケ・税金滞納などでも、対応可能とするファクタリング会社があります。
もちろん、ファクタリング会社としても大幅なリスクを背負う事となりますので、その分手数料が高くなってきます。
しかし、本来借り入れのできない顧客に対して、セーフティネットとなっていることは間違いないでしょう。
以上、「最近のファクタリング手数料は下がってきている」というのは本当か?…でした。
新着口コミ全340件(5件を表示)
FKマネージメント FREENANCE(フリーナンス) FS東京 GMOペイメントゲートウェイ JSC(株式会社ジェイエスシー) MF KESSAI MSFJ OLTA株式会社 PAY BRIDGE(ペイブリッジ) REARTH(リアース) アクセルファクター アクティブサポート アクリーティブ アルシエ株式会社 アンカーガーディアン いーばんく インボイスPay うりかけ堂(株式会社hs1) エヌエスパートナーズ株式会社 エビスホールディングス エルネスト えんナビ(株式会社インターテック) オッティ(Otti) 買取るぞう(株式会社ファクタリングプロ) 株式会社F2 株式会社FEF 株式会社GCM 株式会社JTC 株式会社LEGARE 株式会社Mentor Capital(メンターキャピタル) 株式会社MI Vision 株式会社NO1(ナンバーワン) 株式会社Qpa(キュッパ) 株式会社Rise 株式会社SIGソリューション 株式会社SMEサポート 株式会社一福 株式会社ウィット 株式会社三共サービス キャピタルプランナー株式会社 九州ファクター クイックマネジメント クレイリッシュ クレディート サードアイ(株式会社THIRD-i) 財務会計支援機構 サンクチュアアセットマネージメント シーエスプランニング 資金調達プラス シャープファイナンス ジャパンファクター ジャパンマネジメント 昭和リース シンキコーポレーション 誠和キャピタル 宝株式会社 中小企業ビジネスサポート 東京SPCマネジメント トップマネジメント トムズパートナー トラストゲートウェイ 西日本ファクター 日経フィナンシャルトライ 日本中小企業金融サポート機構 ネクストスタイル ネクストファクター ハートフルライフ ピーエムジー(PMG) ビートレーディング ファクターズ(ファクタープラン) ファクタートレーディング ファクタリングZERO ファクタリングゴールド ファクタリングジャパン ファクタリング東京 ファクタリングのトライ(株式会社SKO) ファクタリング福岡 ファクタリングプロ フォーチュンパートナーズ ベストファクター みずほファクター 三菱UFJファクター ライジング・インベストメントマネジメント ライズキャピタルマネジメント ラクセルパートナー リコーリース株式会社 リプラン リンクジャパン ロジファクタリング株式会社 ワダツミ株式会社 ワットエバー(有限会社WHATEVER) もっとみる
管工業 婦人服卸売販売 運送業 管工事業 旅客運送業 人材派遣業 飲食業 ネット広告 アパレル製造業 イラストレーター 土木建設業 製造卸業 医療業 食品製造業 自動車整備業 並行輸入業 手袋・靴下製造業 食料品卸売販売業 クリエイター 木製家具製造業 ビニール・シート製造業 金属部品製造業 アパレルメーカー 印刷業 電機工務店 プラスチック製品製造業 運輸業 不動産賃貸業 建築業 サービス業 運搬業 外国語学校経営 小売業 家具製造業業 設備工事業 電気工事業 繊維工業 総合工事業 工場経営 IT関連 建設業 広告代理店 パルプ製品加工業 建設工務店 水産加工業 リフォーム業 販促商品製造卸業 営業代理業 車リース業 弁当・宅配サービス業 家具生産業 パルプ製造業 卸売業 電子部品製造業 歯科クリニック 部品製造業 食品加工業経営 商品卸売業 左官業経営 ソフトウエア制作会社 素材加工業 段ボール加工業 英会話商材販売 貨物運送業 食料品製造業 金属製品製造業 食料品卸売業 インターネット附随サービス業 造園業 ケータリング事業経営 食品加工業 金属加工業 左官業 事務機器販売 板金業 情報サービス業 PC修理 自営業 広告代理業 英会話学校 開業医 会社員 工務店 ホテル業 労働者派遣業 宿泊業 電子部品会社経営 婦人服卸し業 内装工事業 介護事業 自動車整備工場 衣類繊維工場経営 アパート経営 土木建築業 園芸サービス業 個人輸入業 商社 機械部品生産業 衣類卸売業 配送業 建築施工業 ゲームソフト会社 土木業 工務店経営 WEBデザイナー クリーニング業 食品卸売業 飼料製造業業 紙加工品製造業 文字情報制作業 繊維卸売業 食料製造業 卸業 製造業 輸入卸業 アパレル業 物流業 広告業 輸入販売 システム開発 学習支援業 木工家具製造業 左官工事業 クリニック業 飲食サービス業 織物工業 介護事業展開 宅配個人事業者 貿易 アパレル トラック運搬会社 弁当生産配送業 リース業 マーケティング関連業 宝石卸販売 塗装工事 アウトソーシング 水産養殖業 木製品製造業 電子回路製造業 印刷関連業 食品サービス業 介護施設 歯科クリニック業 整体マッサージ業 介護支援業 製造卸 卸販売業 ITシステム開発 薬剤薬局経営 小児科医院経営 デイケア施設経営 整骨院経営 カイロプロクティック治療院 産婦人科開業医 介護施設経営 薬剤薬局業 リハビリセンター経営 アパレル製造販売 個人事業主 土木工事業 木材加工業 スポーツ施設業 クリニック 歯科医院 家具製造業 車修理工場経営 もっとみる
\ メリット盛り沢山 /