ファクタリング利用業種別成功例－建設・建築業界編（しゅんせつ工事業）

一般の方には、あまりなじみのない職種に「しゅんせつ工事業」といったものがあります。

特に公共工事などには欠かすことのできない職種で、建設業許可制度上の29業種の中でも、専門的な工事の一つとなっています。

しゅんせつとは河川や港湾等の水底を掘り下げて別な場所まで運搬及び処分を行う作業のことです。

しゅんせつ工事業とは

しゅんせつ工事業は専門性がかなり高い為、建設業を営む営業所ごとに専任技術者を配置しておかなければならず、経営業務の管理責任者がいることなどが、建設業許可の取得の条件となっています。

専任技術者は、次のような国家資格取得者であれば認められています。

また、経営業務管理責任者という条件を満たしていれば、一定の実務経験があればしゅんせつ工事業の許可取得が可能となります。

漢字では、浚渫工事と書きますが、簡単に説明すると、川や湾の底をさらい、整備する工事ということです。

簡単なようですが、水面下の作業の為、特殊な工法や船などが必要であり、かなり専門性を要する職種と言えるでしょう。

しゅんせつ工事を行うには、大別するとポンプ船しゅんせつ工法と、クラブ船しゅんせつ工法といった2つの工法があります。

この二つの違いは、水底の土質の硬さで使い分けられており、柔らかい土質であればポンプ船が使用され、大規模な港湾工事で威力を発揮します。

一方、クラブ船しゅんせつ工法は、クラブバケットと呼ばれるショベルを用いて水底除去作業を行います。

大規模な工事には向いていませんが、水底土砂の巻き上げ量が少なく、深度でもしゅんせつが可能で、環境保全の観点からも注目される工法といえます。

しゅんせつ工事業は、船が必要となってくる為、当社のように専門性を持った会社の存在は欠かせません。

特に、一歩間違ってしまえば、環境破壊につながるということもあって、しゅんせつ工事には常に細心の注意を払っております。

私共のように、しゅんせつ工事を専門的に生業としている会社は、ほとんどが全国浚渫業組合に所属しており、日本近海の海や港を守っています。

たとえ、建設業許可があったとしても、しゅんせつ工事業の建設業許可が無いと、建設業法違反になってしまう事から、私たちの業種は護岸工事などでも欠かせない職業となっています。

今回ファクタリングを利用したのは、新たにグラブ式浚渫船の為の資金が必要となったからです。

売掛金5,000万円に対して、2,000万円を調達したのには、前金として頭金が必要だったからです。

もちろん、2,000万円程度では、最新のグラブ式浚渫船を買えるはずもありませんので、当然銀行からの融資を受けるのが前提です。

いつもであれば、長年の付き合いもあり、融資が下りるまで購入代金を待ってくれるのですが、今回は最新式ということもあって、購入先の造船会社がどうしても前金を入れて欲しいといった要望があったからです。

ちょうど、大規模な工事の依頼中だった為、この売掛金をもとに、3社間ファクタリングでの資金調達を行い、双方ともにウィンウィンといった次第です。

この、しゅんせつ工事業での利用事例を見る限り、3社間ファクタリングは、売掛先の企業の承諾さえ得られれば利息も安く、かなり効果的な利用方法と言えます。

最近では、ファクタリング会社が、売掛先企業の承諾を兼任している場合もあり、スムーズな3社間ファクタリングが見込めるようになってきました。

＼メリット盛り沢山／