ファクタリング利用業種別失敗例－製造業界編/自動車部品製造業

自動車産業の礎ともいえる自動車部品製造業は、同じ製造業界の中でも重要な位置づけであることは間違いありません。

ミクロの世界で、精密な精度を要求される自動車部品は、世界でもその品質の高さが認められ、スペースシャトルの部品にも利用されました。

日本が誇る自動車部品製造業の世界ですが、その実態はどのようなものなのでしょう。

自動車部品製造事業でのファクタリングのメリット

多くの自動車部品メーカーでは、専用の加工機を用いて、注文通りの必要な形状や大きさに合わせて、部品を加工していくのが主な仕事です。

専用の加工機とはいえ、材料を用意しスイッチを入れることで部品は出来上がりますが、ミクロ単位での精度を要求されますので、このまま完了というわけにはいきません。

実際には出来上がった部品それぞれに、寸法通りの大きさであるか計測器を用いて測り、許容範囲であれば次の工程へと進みますが、そうでなければほかの加工機を使って削り修正を加えます。

基本的には、こうした工程を経て、様々な自動車部品が作成されますが、それぞれの部品には納品ノルマがありますので、決まった数だけを作っていくことになります。

こうした自動車部品は、各メーカーの需要によって発注されるもので、どのメーカーのどこの部分に、部品が使われているのかを把握できますので、完成した車を見るにつれ、作り手としても何とも言えない満足感があるものです。

ただし、この業界は、自動車メーカーに完全に依存していますので、景気に左右されやすいといった難点を持っています。

景気の良い時期は、生産量も多く、就職率もかなり良いのですが、逆に悪い時期は資金繰りが追い付かないことも考えられます。

ファクタリングの良さは、景気に左右されず、売掛金といった債権が発生していれば、いつでも資金調達が可能になるというところです。

私共の業種は一応自動車部品製造事業といったていをなしていますが、いわゆる町工場といったものから始まりました。

現在はお蔭さまで各方面からも私たちの技術が認められ、自動車部品だけではなく、ほかのメーカーさんなどからも依頼を受けるようになり、その規模も今や中堅どころといったところでしょうか。

もちろん現在も、自動車部品の受注による業務が中心ですが、自動車部品製造事業の難しさは、自動車の人気によって部品の発注が急増するというところでしょう。

自動車部品の中でも私共はトランスミッションやデフギアを始めとするハブ等のベアリング製造が中心です。

自動車がヒットすれば受注が増え、逆に不人気となれば仕事が暇になってしまうといった、ジレンマがあります。今回は、思いもかけず、新たに発表された新型の売れ行きが良く、納期が早いといった受注でした。

人員の確保はもちろんのこと、工場をフル稼働しなけばならないといった状況で、原料の確保にも大わらわでした。

とにかく緊急を要しましたので、とあるファクタリング会社に債権の現金化を依頼すると、出張契約が可能だというので、有難く思いすべて任せたわけです。

取引き自体には問題はありませんでしたが、後日出張料金の名目や雑費などで、思わぬ料金を請求されました。

緊急だとはいえ、料金が余分にかかるのなら、最初に言ってくれればいいのに、足元を見られちゃったのかな。

ファクタリング契約が、成功したとしても、今回のように余分な経費を請求される場合もあります。

ファクタリング会社のホームページでは、有料であるとの記載がある事もあり、急いでいるとはいえ確認事項はしっかりとしておかなければ、のちのトラブルとなりかねません。

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