ファクタリング利用業種別失敗例－アパレル産業業界編/卸売・小売業

アパレルといった単語が、衣類業界の事を指していることは誰しもご存じかと思います。

具体的には、衣服の企画から製造及び、卸売を行う企業をアパレルメーカーと呼んでいます。

また、全体的な視野でみれば、各織糸業や縫製メーカーから、小売り販売に至るまでの流通に携わるすべての関連会社も、アパレル産業ということになります。

ブティック事業でのファクタリングのメリット

海外の言葉を、積極的に取り入れる日本ならではの事例として、アパレルが英語から来ているのに対して、ブティックとはフランス語で小さな店を意味している単語です。

実際に日本では、ブティックが小さな店というわけではなく、大小様々な規模の店があり、高級ブティックといった名称もあるように、ブランド品など高級服を扱う婦人服専門店のことです。

アパレル業界の現状は、現在のところ厳しい状況というわけではなく、アベノミクスの影響もあってか、上昇傾向にあるとされています。

アパレル業界は、どうしても世の中の景気に左右されやすく、経済的問題や震災などの影響で不況に陥ると、衰退の傾向が顕著に表れてしまいます。

さらに、景気以外にもファッションといった観点から、売り上げが作用されることが多く、時代の波に乗り遅れてしまえば、取り残されてしまう状況もあります。

特に流行の波は、その年によってころりと変わることも多く、臨機応変に対処していかなければ、この業界で生き残っていくことはできません。

ブティック事業でのファクタリングのメリットは、キャッシュフローが厳しくなりやすい状況に合わせて、その都度資金を融通できるところです。

特に、海外で仕入れ行う場合、現金取引きが大きな決め手となることも多く、実際に国によっては現金取引き以外では、仕入れが行えないケースもあるからです。

融資やローンとは異なり、短期間での資金入手が可能なファクタリングは、大きな武器になることは間違いありません。

もとは、親の代で築き上げた衣料用品店でしたが、現在私が後を引き継ぎ、ブティックなどいくつかの店舗を拡張してまいりました。

ファッションデザイン関連の仕事をしていた私は、仕事でバイヤーとして動くことも多く、店の後を引き継ぎその腕を思い切り活用できたのが、大きな原動力となりました。

店としては、各小売店舗のお客様に対しての卸売が主な業務ですが、現在ブティック3店舗ほどを経営し、ネットショップの運営なども行っている最中です。

今回ファクタリングを利用したのは、海外先の委託工場で、致命的なストライキが発生し、賃上げ要求が発生したことに端を発しています。

アパレル業界の方であれば、ご存じかと思いますが、特に婦人服の分野では、夏場の時期よりも冬場の方がアイテム数も多くなり、コートやブーツが原因となりますので原価もかなり上がってきます。

当社は、メーカー様との取引きも行っている為、万が一要求通りの品をそろえられなければ、大きな信用問題となるわけです。そこで、わらにもすがる思いで、ファクタリング会社にご相談を申し上げたのです。

ファクタリングそのものが、よく分かっていないということもありましたが、手数料が安いということで、業者の主導での3社間ファクタリングを選択しました。

しかし、これが取引き先の信用を失うという結果になり、結局相手先へと出向いて申し開きをする羽目になってしまいました。

今回は、卸売/小売り販売会社による、ファクタリングの失敗事例でしたが、経験の浅い業者に依頼する場合、3社間ファクタリングはかなり注意してかかる必要がありそうです。

また、ファクタリングのシステムを、しっかりと理解しておく必要もあるでしょう。

＼メリット盛り沢山／