おまとめローンのおすすめって一体どこなの?おまとめローン審査から融資の流れについプロが解説!
「今ある借金をひとつにして返済を楽にしたい!」
このような時に利用を検討するのが「おまとめローン」ですよね。
おまとめローンなら借金を一本化できるため、次のようなメリットがあります。
- 利息のカット
- 毎月の返済額の軽減
- 返済日の統一
このページの目次
おまとめローンには2つの方法があると知っておこう!
はじめに、おまとめローンには次の2つの方法があると知っておきましょう。
- おまとめ専用ローン
- 借換え
おまとめ専用ローン
おまとめ専用ローンというのは、その名のとおり、おまとめをするための専用ローンです。
このため、おまとめ目的にしか利用できません。
また、借入をしたらあとは返済していくのみとなります。
このおまとめ専用ローンの場合、他社への返済は借入先がしてくれるのが基本です。
借換え
借換えというのは、他社のカードローンやフリーローンなどの「多目的ローン」を利用して、借金をひとつにするという方法です。
カードローンやフリーローンなどは使いみちが基本自由なため、おまとめ目的での利用もOKです。
よって、今よりも借入条件の良い商品に乗換えするという方法ができます。
これが借換えです。
ただし、借換えの場合、他社への返済は自分でおこなわないといけません。
ここまでの解説で、おまとめローンには2つの方法があり、それにはどういった違いがあるのかを理解してもらえたかと思います。
では、そんなおまとめローンにおすすめなのはどこなのでしょうか?
おまとめローンをするのにおすすめの借入先は?
おまとめローンをするのにおすすめの借入先は、「上限金利」が低い会社です。
上限金利とは、そのローンで設定される一番高い金利になります。
たとえば、金利が年2.0%~13.5%とあれば、13.5%が上限金利です。
金利がいくらになるかは審査を受けてみるまでわかりません。
ただし、上限金利以上が設定されることはありませんので、この上限金利が低いほど低金利で借入できる可能性が高くなるんですね。
おまとめするときは、「利息を大きく減らしたい!」という目的でする人が多いかと思いますし、それがおまとめローンの最大のメリットです。
利息を減らすには、なるべく低い金利で借入する必要があります。
そのため、上限金利が低い借入先がおまとめに最適と言えるのです。
上限金利が低い借入先ってどんなとこ?
上限金利が低くく、おまとめに向いているのは次のような、銀行や信用金庫、労働金庫などのおまとめ専用ローン・カードローン・フリーローンといった商品です。
商品名 | 金利 |
---|---|
東京スター銀行 スターワン乗り換えローン |
年12.5% |
イオン銀行カードローン | 年3.8%~13.5% |
東京信金カードローン「JOY」 | 年11.5 |
中央労働金庫カードローン(マイプラン) | 年3.875%~8.475% |
銀行や信用金庫、労働金庫などには上記のような、おまとめ目的に使えるローンの中では、低金利なものがあります。
そうした事から、現在よりも金利を下げることができる可能性があり、利息の軽減にも繋がるのです。
消費者金融はおすすめしない
おまとめ目的で、消費者金融を利用するのはおすすめしません。
その理由は以下の2つです。
- 上限金利が高い
- 総量規制の対象になる
消費者金融のおまとめローンは上限金利が高い
消費者金融は以下のように上限金利が高いです。
商品名 | 金利 |
---|---|
アコム | 年3.0%~18.0% |
アイフル | 年3.0%~18.0% |
プロミス | 年4.5%~17.8% |
SMBCモビット | 年3.0%~18.0% |
レイクALSA | 年4.5%~18.0% |
ほとんどの業者が18.0%で横並びであるため、おまとめしても金利が下がらず、利息も減らない可能性が高いです。
ただし、借入額が100万円以上になれば「利息制限法」により、金利が確実に「年15.0%以下」となります。
利息制限法では100万円以上に関しては上限金利が15.0%以下になっているからです。
そのため、消費者金融から18.0%で借りているなら、100万円以上で契約すれば最低でも3%は金利が下がることになります。
とはいえ、次に解説する総量規制がありますので、やはりおまとめ先には適していません。
消費者金融のおまとめローンは総量規制の対象になる
消費者金融は「総量規制」の対象になるという問題もあります。
総量規制とは、「貸金業者は融資申込者の年収の1/3までしかお金を貸してはいけない」という法律です。(貸金業者=消費者金融・信販会社・クレジット会社など)
消費者金融では、この総量規制によって年収の3分の1までしか借入できません。
そしてここが重要なのですが、年収の3分の1には他の貸金業者の借入も含みます。
たとえば、年収300万円の人の消費者金融での借入上限は100万円です。
しかし、すでに消費者金融などの貸金業者から70万円を借入をしている場合、その借入分も年収の1/3にカウントされ、
総量規制の上限100万円-他社の借入額70万円=30万円
となり、新たな消費者金融での借入上限は30万円になってしまうのです。
おまとめする際は、すでに消費者金融で借入しているという人も多いでしょう。
そのため、総量規制のある消費者金融ではその分だけ借入上限が減ってしまい、おまとめが不可能な場合も多いです。
消費者金融のおまとめローン専用商品もおすすめできません!
消費者金融には次のようなおまとめ専用ローンもありますが、基本的にこれもおすすめできません。
商品名 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
アコム貸金業法に基づく借り換え専用ローン | 年7.7%~18.0% | 最大300万 |
アイフルかりかえMAX | 年3.0%~17.5% | 最大800万 |
プロミスおまとめローン | 年6.3%~17.8% | 最大300万 |
上記はおまとめ専用ローンであるため、消費者金融でも総量規制の「例外」になります。
総量規制の例外とは、貸金業者からであっても例外的に年収の3分の1を超える借入が可能というものです。
ただし、借入した金額自体は年収の1/3にカウントされます。
(※参考サイト:総量規制が適用されない場合について|日本貸金業協会)
ただし、上限金利が高いためおまとめローンとしてはメリットが少ないです。
借入に成功したとしても利息はほとんど減らないケースが大半でしょう。
さて、ここまでの解説で。おまとめローンはなるべく上限金利が低いところが最適だというのは理解してもらえたかと思います。
そんなおまとめローンを利用するには当然審査に通過しなくてはいけません。
そこで、次章ではおまとめローンの審査について解説していきます。
おまとめローンの審査は厳しい?審査で確認されるポイントとは?
結論から言いますと、おまとめローンの審査は厳しい傾向にあります。
その理由はおもに次の2つです。
- 複数の借金をまとめるため借入額が高くなるケースが多いから
- すでに借金がある状態で審査を受けるから
借入額が高くなると審査のハードルが上がる
まず、「借入額が高くなるケースが多い」というのが理由のひとつです。
おまとめローンを利用する人は複数社で借金をしていることが多いため、その総額も高くなりがちです。
融資する金額が高くなるほど貸し手側は慎重になるため、審査のハードルも上がります。
すでに借金がある状態だと審査上不利
「すでに借金がある状態で審査を受けるから」という理由もあります。
実はおまとめ専用ローンというのは少ないため、カードローンやフリーローンなどで借換えをするという方法をとることが多くなります。
カードローンやフリーローンなどの審査では、他社の借入額や件数が大きく影響します。
これらが多い人ほど、毎月の返済負担が大きくなるため、返済能力に不安がでてくるからです。
使いみちがおまとめ目的だからといって、決して審査を優遇してくれることもありません。
そのため、他社借入がある状態で審査を受けると、それがマイナス要素となってしまう可能性が高いのです。
おまとめローンの審査で重視されるのはこの2点
おまとめローンの審査で重視されるのは、おもに次の2つです。
- 属性
- 信用情報
属性とはどんなことを指すのか?
属性というのは、年齢や職業、年収などの申込者の個人情報のことです。
おまとめローンの申込時にはこうした個人情報を申告することになりますが、それらは審査の判断材料として使われます。
属性をどのように判断するかは、各社によって基準がことなりますが、一般的には次のようになっているケースが多いです。
属性の項目 | 評価基準 |
---|---|
年齢 | 働き盛りの年齢程良い(20歳~50歳ぐらい)が、若すぎる場合はマイナスに見られることもある。 |
年収 | 高ければ高いほど良いが、自営業と会社員であれば、会社員の安定収入の方が評価される。 |
勤務先 | 大企業や公務員など、安定性のある職場ほど良い。 |
雇用形態 | 正社員が一番評価が高い。アルバイトや契約社員は低い評価。 |
居住形態 | 持ち家で本人名義が一番評価が高い。本人名義では無くても、持ち家であれば評価は有り。 |
家族構成 | 本人が返済できない場合に対処できる人がいるほど良い(両親や配偶者など)。独身一人暮らしは評価が低い。 |
ようは、返済不能のリスクが低いと判断されるほど属性の評価が高くなるわけですね。
年収が高ければ返済できる余力も十分な可能性が高いですし、大企業などの安定した勤務先なら、倒産等のリスクも少ないです。
正社員であれば簡単には辞めません。
勤続年数が長い人ほど、同じ職場に留まる傾向が強いため、仕事を辞めて収入を失ったり、転職によって給料が減る可能性も低くなります。
また、持家の人は夜逃げなども簡単にできません。
家族と同居している人であれば、本人が返済できない場合でも家族が代わりに支払をしてくれることもあります。
このように、返済不能になる可能性が低いと判断される属性が多いほど、おまとめローンの審査に通りやすくなるのです。
信用情報とは何を見られるのか?
信用情報とは、「個人信用情報機関」にある、あなたが利用したクレジットカードやローンの記録のことです。
「クレジットヒストリー(クレヒス)」とも呼ばれます。
クレジット会社やローン会社は個人信用情報機関に加盟しており、顧客の情報を提供していますので、信用情報を確認すれば以下のようなことがわかります。
- どのような商品を利用しているのか?
- 毎月の返済期日を守っているのか?
- 毎月の返済額はいくらか?
- 他社の借入額や件数はどれくらいか?
- 過去に債務整理などの事故情報を起こしていないか?
このため、信用情報に問題があると審査に通りづらくなります。
とくに毎月の返済期日を守っていない場合や、債務整理などの事故情報があると、まず審査に通りませんので注意してください。
貸金業法で認定されている、指定信用情報機関は下記の2つです。
この2つの指定信用情報機関に、銀行が利用している全国銀行個人信用情報センターを加えた3社が、日本の信用情報機関となっています。
おまとめローンの申し込みから融資までの流れ
この章では、おまとめローンの申し込みから融資までの流れを解説していきます。
申し込みから融資までの流れは各社によってことなりますが、大まかな部分は共通していることが多く、以下のような感じになるかと思います。
1.申し込み
2.本人確認
3.審査
4.契約
5.融資
申し込みが完了しますと「本人確認」の電話があるのが基本です。
本人確認では申し込みの意思確認や、氏名や住所などの確認をされます。
続いて審査です。
審査は結果を待つだけで良いため、とくにやることはありません。
ただし、職場に「在籍確認」の電話があるため、対応するようにしてください。
なお、在籍確認は審査担当者の個人名や銀行名など、おまとめローンとは分らないように配慮がされていますので、他人バレの心配は不要です。
審査通過後は契約をします。
契約後はすぐに借入ができるケースが大半です。
おまとめ専用ローンの場合は、申込先が現在の借入先に、あなたの名義で直接振込してくれるケースが多いです。
カードローンやフリーローンなどの借り換えですと、借りたお金を現在の借入先に自分で返済することになります。
おまとめローンのおすすめは?おまとめローン審査から融資の流れまとめ
おまとめローンをするなら、なるべく上限金利が低いところでするのがおすすめです。
その理由は、上限金利が低いほど、低金利で借入できる可能性が上がり、利息をおさえやすくなっているからとなります。
そして上限金利が低い傾向にあるのは、銀行や信用金庫、労働金庫などのおまとめ専用ローン・カードローン・フリーローンといった商品です。
このため、おまとめ目的ならまずはこれらの商品を検討してみてください。